「風邪をひいたようで、調子が良くない。だけど、できるだけ風邪薬には頼りたくない」と悩んだこと、ありませんか?また、下記の様にお考えの方もいらっしゃるかと思います。
- 風邪薬は症状を軽くするだけで、ウイルスを退治してくれる役目がない
- アスピリンの副作用が気になるから、薬が必要ないなら自然な回復方法をとりたい
症状があまり重くなく、病院に行く余裕がない場合には自然の力で体調を回復できることもあります。特に昨今では、抗ウイルスの効能から梅に含まれている成分が注目されています。
梅や梅酢には、自然に健康を取り戻すヒントが隠されているのです。
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風邪をひく原因のほとんどは腸の炎症
「発熱が続くとき、排便をした方がいい」という医師がいます。
なぜかというと、風邪の発熱時、腸が炎症を起こしている場合が多いからです。扁桃腺や喉の炎症が確認できる場合はいわゆる「のど風邪」と言われる症状ですが、それ以外の多くの場合、腸を起因とした風邪と考えられます。
実際、風邪をひくと腸内環境が悪くなる場合が多いです。悪玉菌が増えて、腸の活動を妨げようとします。
<関連記事>梅酢で便秘解消|梅ポリフェノールで腸内環境を整えよう
風邪気味になると「体がだるいし、歩くのもしんどいな」と感じたことがあるでしょう。けん怠感を引き起こしている理由は腸内に悪玉菌が増加しているため、からだの免疫力が低下しているからです。
腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を退治しよう
腸の状態をよくするためには、悪玉菌を退治する善玉菌をからだに取り込むことが効果的です。
善玉菌にはいくつかの種類があります。
- 乳酸菌
- ビフィズス菌
- 納豆菌
- 酵母菌
- 麹菌
風邪の兆候を感じたら、善玉菌が含まれる食品をとっていくとよいでしょう。
醤油や味噌などの発酵食品には「酵母菌」や「麹菌」が入っており、調子が悪い場合でも摂取しやすいでしょう。納豆菌は名前のとおり納豆に含まれています。
「体調が悪いときは食欲がわかないから、善玉菌はとりづらいかも」と感じる方もいるでしょう。食欲がないときは乳酸菌やビフィズス菌を摂取するとよいです。固形・ドリンクタイプのヨーグルトに含まれているので、空腹を感じないときでもとりやすい善玉菌です。
梅酢で善玉菌はアクティブに活動する
善玉菌を腸内で活発にするには「プレバイオティクス」という栄養を取り込むとよいと言われています。
よく知られている成分がオリゴ糖です。オリゴ糖には種類がいくつかあり、トウモロコシを原材料としたキシロオリゴ糖や大豆からつくられた大豆オリゴ糖などがあります。「オリゴ糖」という製品も販売されていますが、ゴボウやタマネギなどたくさんの食品にオリゴ糖は含まれているため、食品からでも摂取できます。
ですが、プレバイオティクスを含んでいると判明している食品はほんのわずか。乳酸菌の増殖促進や腸を整えることがわかっているものの、日常的に摂取しづらいことが難点です。
そこで注目を集めているのが「梅酢」です。青梅を塩漬けにして作るのが梅干しですが、その梅干しと一緒に生成される梅のエキスです。梅酢には「梅ポリフェノール」という梅酢特有の成分が含まれていることが判明しており、プレバイオティクスの効果があるという期待も集まっています。
腸が整い、風邪から回復するために役立つ梅ポリフェノールですが、もっと重い症状の体調不良にも効果的とされています。
梅ポリフェノールと抗インフルエンザ作用
風邪よりもこわい体調不良といえば、インフルエンザでしょう。
梅酢に含まれている成分はインフルエンザ抑制成分が含まれていると実験で判明しています。「紀州田辺うめ振興協議会」が2016年に発表した研究結果によると、体温に近い条件で梅ポリフェノールとインフルエンザウイルスを保存した場合、感染性のウイルス量が1000分の1に減少しました。
実験に使用されたインフルエンザウイルスはA型ですが、それ以外のインフルエンザウイルスにも同様の効果が期待できるとされています。また、口唇ヘルペス、ポリオ、手足口病、ノロなどのウイルスを抑制する作用があることも確認されており、梅ポリフェノールの健康効果に注目が集まっています。
梅酢があれば風邪もインフルもこわくない!
風邪気味のけん怠感、腸の悪玉菌が活発になっていると考えられます。
梅酢に含まれるプレバイオティクスは善玉菌の栄養に成り、腸の働きを活発にします。善玉菌が活発に動き、腸が元気になると発熱もおさまりやすいです。
また、風邪より心配なインフルエンザにも梅酢は効果的とわかっています。梅酢が豊富に含んでいる梅ポリフェノールには抗インフルエンザウイルスの作用が確認されており、研究者たちの間で注目が集まっています。
手軽に飲むだけで健康が手に入る梅酢、簡単な習慣で健康を手に入れたい人にはオススメです。風邪やインフルエンザの対策に、梅酢生活を始めてみましょう。