血糖値が高いと、糖尿病や心臓病など危険な病気になりやすいと聞いて、心配になっている人もいるのではないでしょうか。
血糖値の上昇は食材の選び方や食事の取り方でコントロールが可能です。また、体質改善は一日で終わるものではないため、長期的に食材について考える必要があります。ですので、できるだけ手軽で簡単にできる対策がおすすめです。
たとえば、梅酢のような一口で飲める食材であれば、続けるのが苦になりません。急激な血糖値の上昇はとても危険ですから、日頃からの注意で、血糖値を制御していきましょう。
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突然死の可能性も!「血糖値スパイク」とは
従来の考え方では、慢性的に血糖値が高い人だけが、健康診断で異常値と判断されてきました。ですが、普段は正常な血糖値の人でも、食後だけ急激に血糖値が上昇する場合があります。この現象が「血糖値スパイク」と呼ばれています。突然、血糖値があがると、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死につながるリスクがあり、放っておけない症状です。
普段は血糖値が正常なのに、食後だけ急激に血糖値が高くなるこの血糖値スパイクは、1,400万人以上もの日本人が当てはまるとされています。
ちなみに「スパイク」とは「とがったもの」を意味し、血糖値のグラフが急激に上昇する線を表現した言葉です。
ブドウ糖が制御できないと血糖値が異常になる
血糖値とは血中のブドウ糖濃度のことをいいます。血液のブドウ糖をコントロールしているのが「インスリン」です。しかし、インスリンが正しく機能していないと、血中のブドウ糖は処理しきれず、血糖値が高くなります。
通常の血糖値が高い症状や、血糖値スパイクを改善するためには、インスリンが適切に活動してブドウ糖を処理できるようにすることが大切です。
血糖値が高い状態を放置すると病気につながる
血糖値が高い状態で放置しておくとかかる病気として、よく知られているのが「糖尿病」です。インスリンが正しく作用しないため、自分で注射を打ち、インスリンの働きをする薬を投与する場合がほとんどです。
糖尿病だけではなく、血管が硬くなる動脈硬化など、心疾患につながる症状もあるので、放置しておくのはとても危険です。
また、血糖値スパイクの場合、血糖値が急激に上昇するため、脳梗塞や心筋梗塞といった、死に直結するリスクもあります。血糖値スパイクは食後以外の血糖値は正常なので、血糖値異常の前段階と考えられがちですが、血糖値スパイク自体がとても危険な病気ですから、注意しなくてはいけません。
血糖値を下げるための対策
血糖値を正常な数値で維持するためには、運動と食事に気を配ることが大切です。この両軸で、血糖値の上昇を抑えていきましょう。
無理のない運動療法を続ける
血糖値を正常にするための運動療法は、3つのポイントが大切です。
- 体全体を動かす
- 体に過度な負担をかけない
- 体力と年齢にあわせた適度な運動
健康によいとされる有酸素運動は、血糖値を下げるための運動としても最適です。
有酸素運動といえば、ウォーキングやジョギングなどが、取り組みやすいのでおすすめです。できるだけ室内で取り組みたい場合は、踏み台を用意して、乗り降りするだけでも有酸素運動になります。室内の有酸素運動は、雨の日でもできるのでお手軽です。
血糖値を下げるとされている食べ物
血糖値を下げるとされている食べ物について確認していきましょう。
- タマネギ
- きのこ
- アロエ
- レモン
- ブロッコリー
- 納豆や豆腐などの大豆製品
これらの食品は含まれているカリウムやイソフラボンなどは、血糖値を下げる効果があるとされています。含まれている成分は、食品ごとに異なりますが、すべて血糖値を下げる食品として知られています。
血糖値を下げるとされている飲み物
血糖値を下げるとされている食品は、食べ物だけではありません。飲み物にも含まれている成分でも、血糖値を下げる効果が期待できます。
- コーヒー
- ゴーヤー茶
- ウーロン茶
- 緑茶
- プーアル茶
- 梅酢
飲み物の場合も、食べ物と同様に、含まれている成分はそれぞれ異なります。
たとえば緑茶の場合は、カテキンが血糖値の上昇を抑える効果があり、コーヒーには血糖値が上がるのを抑えるポリフェノールの一種が含まれています。
血糖値対策は手軽に続けられる対策がおすすめ
ここまで確認してきたように、血糖値が高い状態で放置しておくと、突然死につながることもあるので、とても危険です。血糖値が高くなっていると知った時点で、対策を始めた方が良いでしょう。
対策する方法は運動療法と食事療法の両軸で行うことが一般的です。運動は無理なく続けられる有酸素運動を行い、食事は血糖値を制御する効果がある成分を含んだ食材を積極的にとりましょう。
梅に含まれる「梅ポリフェノール」が効果大
食材がたくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからないという場合は「梅酢」がおすすめです。梅は古くから健康食品として食べられてきましたが、医学が発展した現代においても、健康食品として研究が続けられています。とくに梅酢には、梅特有の「梅ポリフェノール」という成分がたっぷり含まれており、他の食材と同様の効果を期待できます。
梅酢の場合は特別な調理や、お湯をわかすなどの手間が必要ありません。梅酢をティースプーン2〜3杯そそいで、水や焼酎で割って飲むだけでOKです。手軽に続けられる健康食品なので、血糖値対策で迷ったら、梅酢から始めることをおすすめします。