飲むだけで健康効果が高いとされる梅酢。梅酢の美容効果や、梅ポリフェノールの整腸作用などの嬉しい効果を得ることが出来ます。
また、研究機関の調査によって“妊娠”にも効果があるいうことがわかっています。ただし、妊娠中に梅を摂取する場合は要注意。塩分が含まれているので食べ過ぎると、“むくみ”につながります。
梅や梅酢に関する基本的な情報を知り、妊娠中や妊活中に役立てていきましょう。
妊娠中の食生活と梅
妊娠中は食べ物や飲み物など口にするものに気をつかって生活しているでしょう。刺激が強いため、アルコールやカフェインなどの飲み物はもちろん、タバコによる空気汚染まで気になる時期です。
では、梅や梅酢はどうでしょうか。
梅に限らず“塩分”の摂りすぎに注意
酸っぱいものが食べたくなりやすい妊娠期間ですが、塩分の取り過ぎには注意してください。たとえば、ポテトチップスやピクルスのような塩分が多い食品は避けた方がよいとされます。
全米各地で子育てや妊娠に関する講演活動を行っているハイディ・マーコフほか著「すべてがわかる妊娠と出産の本」によると、75%の妊婦が足とくるぶしにむくみを感じています。著者が述べていますが、むくみを感じなくても心配する必要はありません。妊娠期間は体に必要な水分が増えるので、むくみ症状が出るだけですから。
妊娠期間に限らず、塩分はむくみを引き起こしやすいので、摂り過ぎには注意が必要です。また、塩分過多になると高血圧につながります。妊娠中の高血圧は合併症を引き起こし、危険です。
ただし、まったく塩分を取らないと塩化ナトリウムが不足し、赤ちゃんに悪い影響を与えるとされています。1日8グラムを目安に、適度な塩分を摂取しましょう。
梅ポリフェノールが含まれており健康によいとされる梅酢や梅干しですが、食べ過ぎて塩分過多になっては本末転倒です。摂取は控えめにして、とりすぎないように気をつけましょう。
青酸配糖体という毒に注意
青梅には毒があり、昔から注意が必要な食べ物とされてきました。子どものころに「青梅を食べたら死んでしまうよ」と聞かされた人も多いでしょう。
梅干しや梅酢の原料の青梅には「青酸配糖体」という毒が含まれています。青酸配糖体に含まれている青酸という成分には、めまい・呼吸困難など人体に深刻な影響を与える可能性があるため、摂取は避けるべきです。
青梅の種が柔らかいうちは特に注意が必要。ですが、種が硬くなってくると、青酸配糖体は徐々に減少していきます。梅干しや梅酢には青酸配糖体はほとんど残っていないため、あまり心配する必要はないでしょう。
青酸配糖体が怖いので梅製品を避ける妊婦さんもいますが、成人の場合は青梅を300個、子どもの場合は100個、一度に食べると深刻な症状が出るとされています。青梅を食べる機会が普通はありませんから、青酸配糖体について過剰に心配する必要はないでしょう。
梅酢は不妊改善効果で注目されている
妊活中の方ほど、梅酢を積極的に摂取するとよいでしょう。
梅酢に含まれている梅ポリフェノールという成分が妊娠に効果があると注目されているからです。当サイトでも梅酢が不妊治療の臨床試験でよい結果を出していることを紹介しました。
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詳しく知りたい方はリンク先のページを読むとわかるのですが、結論だけ紹介すると梅ポリフェノールには卵子の酸化を防ぐ効果があるとされています。つまり、細胞が老けづらくなり、受精しやすいということです。
妊娠するまでの前段階として着床や受精があります。卵子が酸化していると受精しづらく、着床にたどり着くことができません。卵子の酸化は加齢やストレスが原因とされていますが、食生活の改善でも酸化を抑えることができると言われています。卵子や卵巣のアンチエイジングをうたうサプリメントなども販売されているほど。
サプリメントが役立つ場合もありますが、梅酢に含まれている梅ポリフェノールにも十分な効果を期待することができます。医療行為にかかる金額の負担が大きすぎるために不妊治療をつづけられないという家庭もありますから、継続的に実践できる方法を選ぶことが重要です。
梅酢は飲むだけなので手軽ですし、高度不妊治療のような高額な医療費を払う必要もありません。健康にもよいので、まずは気軽に始めてみるのもよいでしょう。
梅酢は妊娠待ちのときに飲んでおこう
妊娠中は梅干しに含まれる塩分、青梅に含まれている青酸配糖体に多少の気を払っておくと安心です。過度に心配する必要はありません。
腸を整え、美容にも効果がある梅酢は不妊治療にも役立ちます。梅ポリフェノールという梅酢に含まれている成分が、卵子の酸化を防ぎ、妊娠を後押しするからです。
梅酢は医療費などと比較して、安価なため継続して飲むことができます。妊娠中や妊活中の家庭なら、手軽なので、毎日飲み始めてみるとよいでしょう。